淡雪の匂い

著者︰ 夏目かつら  原作:塔栄のりこ
    懐いていた姉の恋人に性急に求められ、無垢だった真っ白な雪が、欲望に溶かされてゆく…。

    「俺が、洋ちゃんのファーストキスの相手でも…いい?」

    大学入学前の春休み。まだ雪の積もる俺の誕生日に、俺は姉の恋人の壬紀彦(みきひこ)さんと2人きりで夜を過ごすことになった。壬紀彦さんに憧れていた俺にとってはドキドキの出来事だけど、だからって何も起こるはずない。だって壬紀彦さんは俺の姉ちゃんといい感じだし。俺も壬紀彦さんもち○こついてるから、性愛の対象になるわけないと思ってた。

    なのに風呂から出たら一緒に寝ようって言われて…。明日の夜は姉ちゃんが帰ってくるって伝えたら、「そっか…2人っきりなのは今夜だけか」って言われて…。